2020.12.18
映画の話

映画ロードオブザリング 指輪物語の世界

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

皆さん普段生活していると何かのタイミングで3大○○といったことを聞いたことがあると思います。

今回は世界3大ファンタジー小説の一つ指輪物語の映画ロードオブザリングを書いていきます。

ロードオブザリングの原作指輪物語は日本でも発売された長編小説ですが、私は読んだことはありません。とても密度が濃くて文字量も多いのでなかなか手を出しにくいです。

映画も中々の長時間で3部作あるのですが1作目から3時間近い上映時間で見ごたえ十分な作品です。

物語の目的自体は明確で、悪の力が込められた指輪を消滅させることが出来る唯一の手段である火山の噴火口に捨てに行くという物語になります。

指輪物語は2作目なのですが、1作目となるホビットの冒険という小説と同名の映画もあります。指輪物語の主人公はフロドという名前なのですが、育ての養父ビルボ・バギンズを主人公にしており指輪物語の冒頭につながる物語となっております。

映画としては指輪物語が先に製作されその後ホビットの冒険が映画化されました。

壮大な世界観を描いたロードオブザリングですが、ストーリー・映像・音楽どの面でもすごく良くできており、原作を読んだことはないですが見る映像から原作の世界はこんな感じになっているのかと思わされました。

ではまずその世界観を上映時間から見ていきます。

1作目の旅の仲間ですが通常版で178分、エクステンデッドエディションで208分となっています。物語1作目から3時間も使っており製作人の気合も感じられます。

2作目の二つの塔は通常版179分、エクステンデッドエディション214分。

3作目の王の帰還は通常版203分、エクステンデッドエディション250分。通常版でも3時間20分もあるのですがエクステンデッドエディションは驚異の4時間越えとなっています。

映画の上映時間が長くなると中だるみや集中力が切れて疲れてしまう場合もあります。流石に4時間越えは疲れますが壮大な物語のクライマックスに向かっていく話の中で最後は感動するので凄いなと驚くばかりくらいでした。上映時間が長ければそれだけ緻密に繊細に物語をつくることが出来るのでキャラクターのその時の気持ちや感情の表現が描かれるので壮大な物語を描くのに必要な時間なのかなと感じました。

次に今や映画作りでは欠かせないCGです。第1作目の公開日が2002年なので18年前でその当時のCG技術力がどれほどのものだったのかは分かりませんが、ファンタジーの世界観にほとんど違和感なく溶け込んでおりアメリカの技術力の高さを感じました。CG技術により架空の世界や生き物をリアルに描くことが出来るのでその世界のキャラクターたちが本当に冒険をして戦っているんだなと見ている我々もその世界に入り込むことが出来るのだと思います。

そしてCG技術よりも大切だと感じるのがロケ地です。シリーズ3作品はニュージーランドで撮影されたのですが、ニュージーランドの美しい自然と景色、険しい山々を背景に大規模な撮影が行われており、物語を追うだけではなく美しい背景も楽しみながら見ることが出来ます。人間が時間をかけたCG映像も十分本物と見間違うほどの技術ですが、何万年も脈々とその土地に受け継がれてきた自然の持つパワーは見ていて感じる迫力があると思います。死ぬまでに一度は訪れてみたい場所ですね。

そして一番欠かすことが出来ないのが人間の物語です。主人公のフロドは呪いの指輪を首からぶら下げているのですが、徐々に指輪の力に侵食されて性格が荒々しくなったり指輪の力を求めるようになってしまいます。フロドと一緒に旅をするサムはフロドの友達として村を出発するときからずっと一緒にいるのですが、フロドとサムの友情や他の種族同士の結束や兄弟の思いなど様々な人間の思いと物語が作品をより深くさせているのだなと思います。それもこれだけの長時間の映画作品になったからこそキャラクターをきちんと描くことが出来るのだなと感じます。ファンタジーの世界であっても人の気持ちを一番動かすのは人間の物語だなと思いました。

壮大な物語を私の言葉で伝えることは難しいので見たことない人は一度見てみてはいかがでしょうか。