2021.03.18
NE-STの話

住宅の気密測定

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。

現在弊社ではとっとり健康省エネ住宅対象の第1棟目を建設中です。先日この住宅の気密測定を行ったのでその結果をお知らせしようと思います。

気密測定とは

まず気密測定について簡単に説明します。現在鳥取県では定められた性能の住宅に県独自の補助金を出しています。それが「とっとり健康省エネ住宅対象」通称NEST(ネスト)です。その制度の中に定められているのが気密測定というものです。

気密測定は専門用語でC値と呼ばれ、1㎡当たりに何㎠の隙間が空いているかを専用の機械を使って検査をします。とっとり健康省エネ住宅ではこのC値が1以下になることが制度の対象住宅になります。

このC値1以下の理由としてはC値が1以下になれば家の気密性能が良くなり計画的な換気が行えるからです。逆に1以上になると家全体の空気の約半分が隙間から流れていることになります。そうなると家の中の一部分の空気はよく入れ替わるけど特定の場所の空気は留まったままであったり、エアコンを使用してもエアコンから出た暖かい空気、または涼しい空気も隙間から逃げてしまいその効果を発揮するのに多くのエネルギーが必要になってしまいます。

ということで近年家の気密性能が上がってきていると聞いたこともあるかもしれませんが、実際に測定をしてみないと以外にも隙間が多いことに気づきにくい部分ではあります。

下の表はとっとり健康省エネ住宅の性能をまとめた表になります。この表を含めて県庁のHPでとっとり健康省エネ住宅に関する情報を見ることが出来ます。とっとり健康省エネ住宅サイト

実際に計測している状況が下の画像になります。

窓の部分に取り付いている円筒形の部分にプロペラが付いていてそこから家じゅうの空気を排出して計測します。

そして下の画像が計測結果になります。

高野工務店のとっとり健康省エネ住宅第1棟目の気密測定はC値0.4でした。

弊社としては0.5を目指していたので目標値よりも良い結果になって一安心です。正確にはC値0.36でしたが、小数点第2位は切り上げになるので0.4という結果になりました。

隙間風が入る場所を探して隙間を無くすように大工さんと協力しながら行った結果です。密閉していると思っていても意外と隙間はあるので中々難しいなと感じました。

これから5月の完成見学会目指して工事を進めていきます。

弊社へのお問い合わせはこちらから