2021.03.24
NE-STの話

良い住宅とは何か#3 なぜ結露してはいけないのか

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。

良い住宅とは何か#3ということで結露のお話です。

今回の題目は以下になります

1結露してはいけない理由

2結露最大の原因

3まとめ

1結露してはいけない理由

まず初めに結論から述べます。結露が発生してはいけない理由としては家にも体にもよくないからです。

ざっくりと言っちゃいましたが、詳しく説明していきます。

まず人体に対する影響です。結露すると窓に水滴が付いたり見えない壁の中で結露したりします。冬になれば結露した窓を拭くという作業をしたことがある人もいるかもしれません。窓に水滴がつくだけなら拭き取れば問題はありませんが、見えない部分にも水滴は付きます。先ほど言った壁の中や窓のサッシなどです。

壁の中で結露が発生するとどうなるか。壁の中はもちろん雑巾でふき取ることは出来ないのでできた結露はそのままで自然に乾燥するのを待つしかありません。サッシもガラス面や見えているサッシ部分はふき取ることが出来ますが枠の中や躯体と設置している部分に発生した結露はふき取ることが出来ません。そういった部分に発生した結露は放置して自然乾燥させるしかありませんがただ乾くだけではないのです。

基本的に結露が発生してその部分を放置しているとカビが発生します。カビが発生するとそのカビを餌としてダニが多く寄ってきます。ダニが多く寄ってくるとハウスダスト問題に発展します。ダニが出すフンや死骸が空気中に舞うことになるのでそれを吸い込むことでアレルギーを発生したり喘息になる場合があります。また湿気がこもる形になるのでシロアリの被害にも遭いやすくなります。見えないところで自分の家が虫の楽園となる可能性があるのですが、そんな家は嫌ですよね。なので家の中で結露が発生してはいけないということになります。

断熱材であれば給水したら重くなり下にずり落ちることになりますし黒く変色してしまうのでリフォーム番組などでも壁を解体すると黒く変色した汚い断熱材を見たことがある人もいるかもしれません。そうなると必要な性能も発揮できませんしそこにカビが発生してしまいます。

窓であれば結露が発生してカーテンが水に濡れて窓に張り付くことがあります。その時窓を拭くだけでカーテンはそのままということが多いと思います。カーテンもそのまま放置しているとカビが発生したりダニが寄ってくることが考えられるので注意が必要です。

2結露最大の原因

そんな結露ですが、結露が発生する最大の原因は断熱性能の不足ということになります。結露の発生メカニズムとしては中学生くらいの時に理科で勉強した温度と湿度の関係になります。

断熱性能の悪い窓や断熱材を使用することで冬場の外の寒い空気と家の中の暖かい空気が窓や壁の中で触れ合うことで熱の受け渡し(熱橋)が発生しその部分で結露が発生します。

そうならないように現在は高性能な窓や断熱材、またはしっかりと確保された気密性能や防湿施工が行われ結露が発生しないように各社努力をされています。

3まとめ

結露が発生してはいけない理由としては

・人体や家に悪い影響があるから

ということになります。

家の中で結露が発生するということが、単純に窓が濡れるということにとどまらず体にも家にも悪い影響を及ぼすということが少しでもわかっていただければ幸いです。

家の断熱性能を上げるための断熱改修をするとそれなりのお金がかかるので簡単には出来ませんが知識として覚えておいていただきたいです。

今回は以上になります。

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