こんにちは。高野工務店のiwaです。
先日からジブリ作品のうち4作品が映画館で上映されています。私はそのうちもののけ姫を観てきました。
「もののけ姫」(1997)
皆さんご存じのジブリ作品の中でも屈指の人気を誇る作品です。映画の歴代興行収入ランキングでは第7位の193億円。ジブリ作品でも千と千尋の神隠し、ハウルの動く城に次ぐ3番目に興行収入の高い作品となっています。
そんなスタジオジブリや日本を代表する映画もののけ姫を初めて映画館で観てきました。まず感想として心が震えました。今まで子供のころからビデオやテレビで何回も見ていてストーリーも音楽も知っているのにテレビで見ているときとは違って見えました。ストーリーも世界観も子供のころから知っているから大人になってちゃんと見ていなかったんですが、今回改めてみたら新しいことに気づいてちょっとした発見になりました。
メインテーマ曲のアシタカせっ記は何度も聞いてきた曲ですが映画館で聞くと音の迫力に鳥肌が立ちました。
同じ日に千と千尋の神隠しを見ていて、千と千尋の神隠しを見た後にもののけ姫を見て思ったのはやはり物語が少し大人向けなのかなということです。流れる音楽も全体的に低く暗い音が多く、また曲が流れないシーンやせりふが少なく少し間があるシーンがあったりと所々で静かになるシーンがありました。物語の中に間があるとその間にキャラクターは何を考えているのかということを考えたり、この沈黙の間にキャラクターの中の感情の動きや葛藤を考えたりするので効果的に間を作ることは作品に奥深さを出すのに効果的だなと思います。
もののけ姫の世界では森を切り開き山を開拓して鉄を作りその鉄を加工して石火矢を作ったり鉄を売ったりしてたたら場を大きくしてきました。
その結果本来森に棲んでいた生き物たちが居場所を奪われ怒りや憎しみで祟り神になってしまうという話があります。森に棲むもののけたちも住む場所がなくなればただの獣になるというセリフがあるんですがとても印象的でした。
物語後半ついにシシ神の森を焼き払おうとする人間側と森を守ろうとする獣たちの衝突。人間が自分たちの利益だけを求めている行動は現代にもつながる映像だなと思いました。
最後にシシ神様が消えた後森や山に緑がよみがえっているのは人間と森の生き物と共に生きていく道があることを伝えたかったのではないか。
宮崎駿も進む森林伐採や人間の生活によって住処を奪われた動物たちと一緒に生きていく未来を想ってのラストシーンだったのではないかなと思います。