2020.09.08
映画の話

TENET-テネット-公開間近

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

9月18日に公開が待たれる映画TENET-テネット-ですがその監督クリストファー・ノーラン監督作品を紹介します。

バットマンビギンズ(2005)

アメコミ映画でお馴染みのバットマン、その誕生から新たに描きなおすということで始まったダークナイトトリロジーの第1作目になります。これまでのバットマン映画と同じように全体的に暗い雰囲気の作品となっていますが、クリストファー・ノーラン監督作品はまったく別物であると言えます。

物語の始まりは主人公がまだバットマンになっていないところからバットマンになる過程と、バットマンとしてゴッサムシティで活躍するまでを描いています。

バットマン含めクリストファー・ノーラン監督作品の特徴となっているのが圧倒的なリアリティの演出です。他の監督なら合成やCGで処理するような場面でも実際にセットを組みその中で演技をすることで役者がCGでそこに有るという想像をしながら演技をしなくても良いところです。

バットマンビギンズもこのリアリティが追及されており、ゴッサムシティ全体を見渡すシーンでは実際のアメリカの街並みにCGで手を加えた映像を作っており、キャラクターたちが動き回るシーンでは巨大なスタジオの中に巨大なセットを組みその中で演技をするという撮影をしています。こうして作りこまれたセットで撮影することで物語がよりリアルに感じられます。そしてリアリティがあるのはセットだけではありません。主人公ブルース・ウェインの内面を描くことでヒーロー映画としてだけではなく人間としての成長や考えを見ることができるので人間ドラマとしても見ごたえがあります。

DCコミックのヒーローとしてスーパーマンと並んで世界で愛されているバットマンですが、スーパーマンと違いバットマンは特殊能力はなくただの超大金持ちです。経済力と科学技術で街の悪党と戦っていくのですが中身はただの人間であるというところがヒーローと人間の面どちらも引き立っているのではないかなと思います。

この徹底したリアリティの追求が次作ダークナイトで真価を発揮したんだと思います。ヒーロー映画だけど人間の内面深くまで描くことで作品としての厚みや見ごたえを見事に描いている作品となっています。