2020.09.09
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パッシブデザインの住宅2

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

パッシブデザインについて2回目の解説を始めます。

前回説明した住宅に関するストレスを解消してくれる工夫6つのうち①~⑤を説明していきます。今回は①と②の説明になります。

①断熱気密性能を確保する

②日射熱を取り込む

解消されるストレス:冬が寒い冬場の光熱費が高い

①断熱気密性能を確保する これは前回までのとっとり健康省エネ住宅の説明時にも書きましたし、現在多くの住宅会社が高気密高断熱を謳っております。また近年では高気密高断熱住宅にすることは当たり前のようになってきているのであまり詳しくは触れません。

高気密高断熱住宅は家全体が暖かくなる要素になっているのはもちろんのこと基礎疾患の改善、ヒートショックのリスク低減などただ家が暖かいだけじゃなくその他の効果もあるので必要な要素となっています。これはパッシブデザインに限らずどの住宅でも必要なことなので現在の住宅業界では全体的に高気密高断熱住宅の性能はよくなってきています。

②日射熱を取り込む 日射熱を取り込むことに関してですがこれは冬の光熱費を抑えるために重要な要素となっています。冬場の日射熱を効率的に取り込み、取り込んだ熱を逃がさず家の中に留めておけば夜になってからも家の中が寒くなりにくく暖房機の消費エネルギーを抑えることが出来ます。下の表を見れば、冬の時季に家の南面に一番日射量が多いことが分かるので南面からの熱取得はとても重要になってきます。



せっかく取り込んだ日射熱も高気密高断熱住宅でなければ家じゅうの壁・屋根・窓から熱が逃げていくので①と②は相互関係としてどちらも取り入れて家づくりを考える必要があります。

ここで注意点として2つ挙げます。1つ目はガラス選びが大切になるということです。メーカーのサイトやカタログを見れば書いてありますが、ガラスには日射熱を取り込みやすい窓と取り込みにくい窓があります。これは夏場の東西面の窓に当たる日差しが強烈なので(上のグラフ参照)それを抑えるために使われる窓だからです。性能の数値だけでは分からないこともあるので選ぶ際にはどこにどんな目的で使用するのか考えることが必要です。

2つ目は日当たりのシミュレーションが大切ということです。夏の日差し対策で大きな庇を取り付けると冬の日差しも遮ることになるのでバランスが大切です。次回③の解説で説明しますが庇でカバーできない夏の日差しは日よけの道具を使うことをお勧めします。また冬場の東西面からの日射熱取得はあまりないので期待はしない方が良いです。

今回の解説は以上になります。

詳しく話を聞きたいという方は こちらから 対面、オンラインどちらでも対応しています。

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