2020.09.12
映画の話

TENET-テネット-公開間近 ダークナイトを振り返る

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

いよいよ世界待望の映画TENET-テネット-が来週の金曜日に公開になります。そこでクリストファー・ノーラン監督の過去作品を振り返りテネット公開までに備えようと思います。

ダークナイト(2008)

ティム・バートン監督のバットマンを見ていない方のバットマン映画と言われればおそらく多くの人が思い浮かぶはずでず。前作バットマンビギンズのラストでトランプのジョーカーが映され登場が示唆されたキャラクターですが今作でバットマンの適役として登場します。その登場の仕方もインパクトがありました。

なぜ彼がジョーカーになったのかや何を動機にしているのか、両ほほにある傷はなぜ作られたのかなどキャラクターに関することはほとんどわからずバットマンやゴッサム市警はもちろん市民を巻き込んで騒動を起こしていきます。完全に主人公のバットマンよりもインパクトがあり印象に残るキャラクターとなっています。ティム・バートン版のバットマンにもジョーカーは登場しますがなぜ彼がジョーカーになったのかという経緯を描いており少なからずどんな人間なのかということが分かります。

見た人に強烈な印象を残すジョーカーを演じたヒース・レジャーには非常に高い評価がつけられました。アカデミー賞では助演男優賞を受賞しましたが残念ながら受賞するまえに急死したことでオスカー像を手にすることはかなえられませんでした。

そんなヒース・レジャーですがダークナイトの他にも映画に出演しており、ブロークバック・マウンテンはゴールデングローブ賞作品賞を受賞するなどしているのでダークナイトしか見たことない方は見てみてはいかがですか。

話をダークナイトに戻しますが、なぜこの映画でジョーカーが強烈な印象に残ったのか。それはジョーカーという人間の中身が見えないからだと思います。話すことはデタラメでなぜジョーカーになったのかも不明。その結果底の見えない闇と悪が次に何をするのかの予測すらさせず混乱を起こし誰しもが悪になるということを証明し街に不秩序をもたらそうとすることでインパクトと求心力をもって我々の興味を引いているのではないかなと思います。対してバットマンは街を守るため悪と戦うという分かりやすい行動理念を持っているのでジョーカーにとっては自分がどんな行動をすればどう動くのかが手に取るように分かり翻弄されているように見え結果1番手食いの2番手という印象に残りやすい作品になったと思います。