2020.10.28
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ヒートショックから身を守る冬の寒さ対策

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

先週のブログで冬の寒さ対策についてまず窓の断熱性を高めるということ書きました。今回はヒートショックについて解説と対策方法を書いていきます。

健康寿命について

まずヒートショックの話に入る前に人間の寿命について書きます。

「健康寿命」という言葉を聞いたことはありますか?2000年にWHOが提唱した言葉で今年で20年になりますね。健康寿命とは、「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間(公益財団法人生命保険文化センター)」や「平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間(e-ヘルスネット(厚生労働省))」などの意味があります。

下の表を見てもらうと分かりますが日本人の平均寿命と健康寿命は年々高くなっており人生100年時代と言われることも当たり前になってきました。そんななかで健康寿命が短いとどうなるか少し説明します。まず下の表を見てください。


厚生労働省の資料になりますが男性の健康寿命と平均寿命の差は約9年。女性は約12年あります。もし平均健康寿命で病にかかると平均寿命までの期間、まず家での介護や施設へ預けるか病院生活になる可能性が高くなります。そうなるとお金を含め様々な負担がかかってしまいます。この健康寿命にかなり大きくかかわってくるのがヒートショックになります。

ヒートショックとは

ヒートショックについては説明不要かと思いますが書いておきます。「急激な温度変化で体がダメージを受けること」で入浴中に特に温度変化が大きいので入浴中に発症するものと考えられています。冬場は脱衣室と浴室内が寒いので必然的にお湯の温度が高くなります。そうするとお湯から出た後、浴室内や脱衣室内との温度差に体の血管が急に縮まり血圧が上昇し倒れてしまいます。

ヒートショックの死者数ですが、よく言われているのが交通事故による年間死者数よりも多いということです。交通事故の年間死者数は年々減少傾向にあり3000人台であるのに対してヒートショックによる年間の死者数は年々増加傾向にあり1万人を超えています。これは一概には言えませんが、お風呂場での事故がヒートショックによるものであると診断される件数が増加しているからではないかと思います。安全だと思っている家の中にいる方が数字上では危険にさらされているということが分かります。

身体の機能が低下してきている高齢者に起きやすいですが若い人の体にも負担にはなっていますし絶対に自分がヒートショックにならないという保証もないので若い人も気を付ける必要があります。

お風呂場の寒さ対策

日本のお風呂場はとにかく寒いですよね。脱衣室、浴室はとにかく寒く、浴室内のタイルなんて足の裏全体で歩くのも辛いほどです。なので対策としてはお風呂に入る前にしっかりと脱衣室と浴室を暖める必要があります。ただ、温めようとして電気スト―を使用したとしてもそのエネルギーがアルミサッシからすぐに外に逃げてしまってはエネルギーの無駄になってしまうので内窓を付ける工事を同時に行ったほうが良いです。というか必要です。また脱衣室の入り口に隙間がある場合は何かしらの方法でふさぐことをお勧めします。特に足元に隙間がある場合、冷気は足元付近を伝ってくるので対策をしないとお風呂上りに真っ先に足元が冷えるので不快感の原因にもなります。

ヒートショックに関してはすでに知っている方も多いと思うので私のブログから得るものは少ないかもしれませんが、とにかく脱衣室を暖めましょう。

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