こんにちは。高野工務店のiwaです。
家づくりの前にやっておきたいこと、知っておきたいことの第3回目を行います。
前回は「②住宅に関する知識を勉強する」ということを書きました。
今回は「③地域の工務店、住宅会社、ハウスメーカーを調べる」です。
家づくりには大きく分けて工務店、設計事務所、ハウスメーカーの3種類あります。新築、リフォーム、など住宅の工事を行おうとするときは必ずと言っていいほどどこかの住宅会社に相談をします。その時にどこの会社を選べばいいか初めての方は分からないことも多いと思いますので書いていこうと思います。ただここでは建物のリフォームは地元の工務店に頼むことが多いと思うので新築について書いていきます。
・各会社の特徴を知る
新築の場合工務店、設計事務所、ハウスメーカーのどこかに住宅の相談をします。この3つのグループはそれぞれで特徴があるので解説していきます。
・工務店
会社としては地域に根付いて何年もその地域で仕事をし続けていることが挙げられます。仕事の範囲としては遠くても片道1時間くらいの範囲で請け負っていることが多いです。私のいる会社は高野工務店なのでここに位置付けられます。当然ながら地域に根付いて仕事をしているので会社の評判や仕事の仕方などは地元の方にはよく知られていると思っておいた方が良いです。また気密・断熱の面で見ると、社長の方針で明日からでもすぐに取り組めることも特徴なので設計事務所やハウスメーカーよりもしっかりと取り組んでいる会社が多いです。
ただ意匠やデザインで見ると設計事務所の方がお洒落でかっこいい図面をつくれたり、価格の面で見るとハウスメーカーの方が低コストで作れる場合が多いです。
・設計事務所
設計事務所は住宅設計を行っている会社もあれば住宅以外の建物の設計を行っている会社もあります。よく建築家の名前といてあげられる安藤忠雄や隈研吾も設計事務所で仕事をしている人たちです。やっぱりデザインはカッコいいですしその設計者の特徴が表れます。ただ断熱気密に関してはそれほど追求してない会社が多いです。
・ハウスメーカー
ハウスメーカーは大きな会社であれば全国展開しており各地方や各県に支店や営業所を設けています。テレビでCMをバンバン流しているので知名度は抜群ですので工務店や設計事務所の名前を知らなくてもハウスメーカーの名前は知っているという人も多いはずです。あと何といっても一般の方の信用といった面では初めて名前を聞く工務店や設計事務所よりも安心しますよね。
そんなハウスメーカーは価格の面では一番安いと思います。住宅が規格化されているので工場で製造して現場で組み立てる流れが出来ており比較的安く早くできます。構造に関しても会社での標準仕様が決まっているので家を建てる上では安心できます。
ただハウスメーカーは住宅の仕様が決まっているので工務店や設計事務所よりも自由に家をつくりにくいという面があるのでこだわりたい方には工務店や設計事務所で設計者と話しながら作っていくのが良いかと思います。
まとめると、高性能住宅にしたい方は工務店、デザインを重視したい方は設計事務所、安さや会社の知名度を選びたい方はハウスメーカーかなと思います。ただすべての会社が当てはまるわけではないので工務店でも安く作ろうと思えば安くできますし、デザインの良い家というのも工務店でも作ることはできます。設計事務所とハウスメーカーもまた然りです。
重要なことはお施主様となる方が自分がどういう家を建てたいか、その家を一番かなえてくれる会社はどれかをしっかりと理解していくことが必要です。何となくネームバリューがあるから、何となく良さそうな家だから、知り合いに建築会社を経営している人がいるから、ということではなく自分が納得できる形で会社を選んでいくことが重要です。
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