こんにちは。高野工務店のiwaです。
弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。
良い住宅とは何か#4ということで省エネ住宅についてのおはなしです。
現在日本の住宅業界において高気密高断熱な省エネ住宅が徐々に広まっていってます。省エネ住宅、高性能住宅、いろいろな呼び方がありますが今回はそんな省エネ住宅を過信しすぎないでほしいということを書いていきます。
※あくまでも私個人の意見なので参考にするしないの判断はお任せします。
1万能な家じゃない理由
2結露の発生原因
3設備機器の取り扱い
4除湿と加湿
5まとめ
1万能な家じゃない理由
まず結論からですがどんなに高性能な家を建てても万能ではない理由ですが、高性能な家を建ててもそれはあくまで快適な生活に近づける為の手段だからです。最後には住まい手の方の生活方法によって決まります。
どんなに断熱性能を高くして気密性を高めても、そもそも高性能住宅を生かせない住まい方をすると宝の持ち腐れになってしまいます。なのでしっかりと高性能な家を生かせる住まい方をしていただきたいです。
2結露の発生原因
万能ではない理由の一つに結露の発生があります。私もネットを見ていて知ったのですが、高性能な窓を使用しているから結露しませんと言う実務者の方がいらっしゃいます。ですが結露発生の原因を考えるとたとえ高性能な窓を使用していても決して結露しないとは言い切れません。むしろどんな高性能な窓でも、高性能な家でも条件によっては結露は発生してしまうので高性能住宅と言えど万能ではないということが言えます。
結露は外と家の中の温度・湿度の関係によって発生します。昔のアルミサッシの1枚ガラスだと断熱性能は無いに等しいですから窓で熱の移動が発生し結露が発生しやすくなります。私の実家でも冬になれば毎朝窓ガラスに結露が発生してカーテンが結露の水滴で濡れて嫌だなと結露する窓を見て毎日思っていました。高性能な窓になればその熱の移動を抑えて結露が発生しにくくなるように作られています。しかしどんな窓でも条件がそろえば結露は発生するので高性能住宅だからと言って過信しすぎるのはよくないです。
3設備機器の取り扱い
次に設備機器です。現在の住宅には24時間換気が義務付けられています。この換気システムは気密性が高まってきた日本の住宅において使用した材料から発生する化学物質を家の外に排出するために定められました。昔の住宅であれば何もしなくても家じゅうの隙間から外に漏れ出ていた空気ですが気密性が高まると排出場所が少なくなり機械による強制廃棄が必要になりました。なのでこの24時間換気システムのスイッチを必要ないと言って勝手に切ってしまうのは家の中に汚れた空気がいつまでも残り続けることになってしまうのできちんと運転させなければいけません。高性能住宅にすると気密性が高まるので計画的な換気ができる反面きちんと換気を行わないといけないということを申し上げておきます。
4除湿と加湿
最後に除湿と加湿です。日本の夏は高温多湿、冬は低温低湿の気象となっています。このことから夏には除湿、冬には過失が必要になってきます。除湿はエアコンの能力でもまかなえますが加湿は何か対策をしないとうまく湿度を保つことは難しいです。1番対策として分かりやすいのは換気方式を第1種換気方式にすることです。1種換気であれば湿度もある程度保つことが出来るので室内の湿度を外に捨ててしまうことはなくなります。その他には洗濯物を室内に干すことやお風呂のドアを開けっぱなしにしてお風呂のお湯の湯気を家の中に循環させて加湿する方法です。冬は乾燥しやすいので加湿対策が必要ですが高性能住宅でも加湿方法は中々難しいので対策が必要になります。
5まとめ
高性能住宅でも万能ではないので住まい手の住まい方によってはより良い生活を送ることも出来ますし思った効果を発揮できないこともあるので過信しすぎず性能をきちんと発揮できる住まい方をしてみてはいかがでしょうか。
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