こんにちは。高野工務店のiwaです。
弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。
今週の金曜ロードショウは
「おおかみこどもの雨と雪」(2012)
7年前に公開された映画で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
ストーリーの説明は今更必要ないと思うので、個人的な作品の見どころを紹介していきます。
風景の美しさ。何といってもこれではないでしょうか。大自然の中で母と子の3人で生活していく中で、優しく厳しく季節ごとの美しい変化を見せる風景は見とれてしまいます。都会の息の詰まる閉塞感から抜け出し伸び伸びと生活する家族の様子が何ともみずみずしく輝いて見えました。自然の中で生きて自然に生かされる。そうして成長しそれぞれの道を生きていく姿がとても印象的な作品です。
子供の成長を見守る母親。狼男だった父親が亡くなりどうやって育てていけばいいのかと悩み奮闘する母親の力強い姿が印象的でした。成長し気持ちも変わっていく子供に対して変わらない気持ちのまま子供を見守る姿に親としての気持ちや愛情の深さを感じました。
最初は活発だった姉とおとなしかった弟という立場で、頻繁におおかみになっていた姉と引っ込み思案の弟が年齢を重ねると気持ちに変化が表れる成長過程の描き方がとても上手かったです。人間社会に溶け込むためにおおかみにならないように努力することを選んだ姉と学校の生活よりもおおかみになって野山を駆け回ることを選んだ弟が幼少期の時とは逆に描かれいることが、人が成長過程で変化する性格や心の在り方をうまく描いていました。
様々な場面で印象に残る音楽。私はこの映画のサントラをデータで持っていてたまに聞くのですが、日常の一場面に寄り添ったような曲と印象に残る出来事での曲と表現が豊かだなと感じました。
2人のおおかみ子供の歩んでいく別々の未来とそれを受け入れて見守る母親の姿がとても力強くとても良い映画のラストだったなと思います。様々な経験を経てそれぞれの道を行く家族の姿と綺麗な風景描写、それに合わせる音楽が見ていてとても楽しめる映画だなと思いました。