2021.08.06
住宅の話

高性能住宅について学ぶ② 高気密高断熱住宅のメリット・デメリット

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。

高性能住宅について学ぶ、2回目の今回は高気密高断熱住宅のメリット・デメリットを書いていきます。

1回目では高気密高断熱住宅の説明を行いその中で光熱費に使うエネルギーが少なくなりますよと説明をしましたが、それ以外のメリットとデメリットも説明します。

ーメリットー

①ストレスがなくなる

②光熱費が抑えられる

健康面・生活面の効果

ーデメリットー

①夏の日差し対策をおこたると、、、

②結露やカビの発生に注意

大切なお金の話

ーメリットー

①ストレスがなくなる

まずなんといっても家の中での生活でストレスがなくなることです。よく光熱費が抑えられるから建築費とランニングコストのトータルコストで高性能住宅の方が良いと言われていますがなによりもストレスが軽減されることです。

夏でも冬でも家の中を快適にしてストレスなく生活したいですよね。夏場の蒸し暑さも冬場の寒くて乾燥した状況でも家の中を快適な温湿度に調整されていると年中半そでで生活することも出来ます。エアコンの運転をしている部屋だけ快適で廊下やトイレ、お風呂場に行くたびに家の中の暑さや寒さを感じることは日々のストレスになります。一番リラックスするはずの家の中でストレスを感じることが多いのは本末転倒です。ストレスがないと家の中での生活時間の満足度も上がりますし高いお金を出して建てて良かったなと思うことも多いと思います。その追加の価値として光熱費が安くなっていると思っていただきたいです。

②光熱費が抑えられる

高気密高断熱の高性能な住宅は光熱費が安くなるとよく言われています。それは断熱と気密性能が高くなることによりエアコンから出されるエネルギーが外に逃げにくくなり家の中で暖かい空気や涼しい空気をとどめておくことが出来るからです。

現在日本が定めている省エネ基準では家の中のエネルギーは外にどんどん外に逃げてしまうような性能になっています。そのため求める快適性を実現させるためにはどんどんエネルギーを消費しないといけません。エネルギーを消費するということはお金を燃やしていることになりとても損をしています。そしてエネルギーはお金を消費して使っているにもかかわらず使い終わったら外に逃げてしまいます。断熱気密にお金をかければ快適性は継続しますし家を建てた後のお金もかかりません。高性能住宅はローンを払い終われば後はタダになりますが光熱費は一生お金がかかります。人生100年時代、どちらを選びますか。

健康面・生活面の効果

家の中が快適だとストレスが少なくなることを書きました。そして家じゅうが快適になり高熱着も抑えられる話をしました。その結果家の中での生活が変わってきます。最後にその話をします。

まず何と言ってもヒートショックのリスク軽減です。現在日本でヒートショックによる死亡者数ははっきりとは出ていませんが推定17000人に及ぶと出ています(平成27年調べ)。多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが大して交通事故死亡者数は4117人(平成27年)となっています。実に4倍以上、車に乗るよりも危険性が高いということになります。。加えて交通事故は年々減少傾向となっており2020年は3000人を切っています。コロナの影響で遠出することや出社することも減ったと思いますが、逆に家にいる時間が増えることで危険性が高まる、なんてことにはなりたくないはずです。またヒートショックは夏場にも起きる危険性があるので夏だから大丈夫と言うわけにはならないのです。シャワーを使ってお風呂場を温める対策もありますが脱衣室も危険性がありますので冬場には特に気を付けてヒートショック対策をしなくてはいけません。※参考ページヒートショックに関して交通事故に関して

次に特に冬場に関してですが、家の中どこでも快適になっているので家の中での活動量が増える、つまり家の中で動く量が増えるということです。寒くてずっとこたつに入っているとかエアコンや暖房器具を付けた部屋にずっといるということが少なくなります。

さらに冬の家の中が快適になると冬物の衣類や布団が必要なくなります。服を何枚も切る必要もなく、厚手の羽毛布団を押入れから出す必要もなくなるので衣替えの必要性もなくなります。冬用の布団がいらなくなれば冬の朝、寒くて布団から出れないなんてことも感じなくなるのではないでしょうか。1度でもそんな経験をしてみたいと私は思います。

そして健康寿命が延びることも言われています。人生100年時代、100歳まで元気に生活できればいいですがそのためには体にかかる負担やストレスを少なくすることが大切です。

ポジショントークや営業トークだと思うかたもいるかもしれません。ですが高性能住宅にすることで体や生活面、金銭面に及ぶメリットは多くあります。私のつたない文章よりも以下のYouTubeチャンネルで動画を見られた方が分かりやすいと思いますので興味がある方は一度動画を視聴してみてください。

兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室 - YouTube

「家づくりの知識」 オガスタ新潟の社長チャンネル - YouTube

ーデメリットー

①夏の日差し対策をおこたると、、、

デメリット一つ目は夏の日差し対策をしっかりと行わないと逆に暑くなってしまうです。特に東西面の窓には注意が必要です。窓と言うのはどんなに高性能なものを使用しても壁に比べたら断熱性能は劣ります。さらにそこから直射日光が朝と夕方に家の中に差し込めば家の奥まで暑くて強い日差しが入り結果家の中が暑くなってしまいます。

さらに高性能住宅にしたことにより家の中に入った熱が外に逃げにくいという状況になってしまいます。これは冬場であれば暖房効果で嬉しいことなのですが夏の時期は冷房をしないといけないのでかえって無駄にエアコンを運転させてエネルギーを無駄に消費してしまうことになります。なので注意が必要となります。

また南面の窓にも注意は必要で、庇のない家だと夏の太陽でも1日の内12時間くらいは家の中に日差しが入り込むのできちんと軒や庇で日射遮蔽をすることが大切です。軒や庇でなくともすだれシェードで窓から直接日差しが家の中に入らないように工夫すれば良いので気になる方は対策をしてみてはいかがでしょうか。

②結露やカビの発生に注意

断熱気密が高くなり温湿度の調整がうまくいかないと結露が発生しやすくなります。これは樹脂サッシのトリプルガラスでも条件がそろえば結露は発生するので高性能住宅だから結露が発生しないわけではありません。メカニズムについては改めて説明します。

結露が起こればそこにカビが発生してカビが発生するとハウスダストの原因にもなります。また結露により長い時間をかけて木材が腐食したり結露が発生する場所は湿度が高くなるのでシロアリの原因にもつながりかねないので結露は発生させないことが何よりも大切です。

大切なお金の話

最後にお金の話ですが、私自身まだお金についての知識がないのですが、住宅は人生で一番大きな買い物だと思います。その中でいくらランニングコストが安くなるからと言って、高い建築費が払えるかと言えばそう簡単な話にはならないと思います。ローンを組んで住宅を建てられる方がほとんどだと思うのですが、長い人生で、快適性やストレスのない生活も大切ですが生活できなくなってはいけないのでご自身の資金や将来のことをよく考えて家づくりを考えていただきたいです。

お金に関する話であれば弊社でも随時受け付けておりますし、相談だけでもしてみたいと思う方もお気軽にお声がけいただければご相談に乗らせていただきます。


以上でメリットデメリットの話を終わります。

弊社へのお問い合わせ