2020.08.27
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「NE-ST」6話 断熱・気密だけじゃないパッシブデザイン1

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

今回からパッシブデザイン住宅について書いていきます。

このブログを見ている方でパッシブという言葉を聞いたことがある人もいると思います。弊社ではパッシブデザインを取り入れた住宅設計を行っておりますのでそのことについて説明していきます。

パッシブデザインについてですが、以前のブログでも書いたかもしれませんが、太陽の動きに素直な設計いうことを掲げて設計を考えています。夏と冬の太陽の動きを考えてどうすれば一番住宅が快適になるのか、生活していてストレスを少なくすることが出来るのかを考えていきます。

まず住宅の中でどのようなストレスがあるのかを考えますが、下の表に5つのストレスと6つのストレスを解消する工夫も書いてあります。


このストレスについてですが、窓にシングルガラスが付いているような少し昔の住宅になります。現在、新築で住宅を建てようとするとシングルの窓ガラスではなく複層ガラスになっており性能も良くなっているので最近家を建てられた方は気にすることはないと思います。

①~④は夏冬どちらにしても太陽の動きをとても重要視しているのが分かると思います。なのでこのストレスをパッシブデザインで解消していきたいと思います。

先に言っておきますが、このブログではパッシブデザインについて書きますが、パッシブハウスという言葉も聞いたことがあるかもしれません。意味が違うので先に説明しておきます。

パッシブハウスはドイツで生まれた省エネ住宅の名前となります。パッシブデザインの家という意味ではなく基準の名前となっています。パッシブハウスジャパンの活動もこの基準で行っています。

パッシブデザインは自然のエネルギーを利用した省エネ住宅の手法の名前となります。パッシブハウスの方が求める考え方や求める基準は高く厳しいです。

先に述べた5つのストレスについてですが、断熱気密の高い住宅に住めばパッシブデザインでなくても快適な家に住めますがそれではエアコンなどの設備の光熱費が高くなりあまり経済的ではありません。なのでパッシブデザインを取り入れる方が良いと思いこのブログを書いています。

国としての住宅づくりの基準としては以前とっとり健康省エネ住宅の説明をするブログに書きました。(書いてあるブログはこちら)基準はありますが法的制度はなく努力義務となっているので効果はないといってもいいと思います。下の表に①~⑥の工夫に対しての国の基準をまとめてあるのでご覧ください。


このように十分なレベルに至っていないものがほとんどです。なのでとっとり健康省エネ住宅の基準にしてなおかつパッシブデザインを取り入れることをお勧めします。

①と⑥は使用するメーカーやグレードによって良くなりますが、②~⑤は設計によるので住宅会社の知識や技術によります。

私の会社よりも早くから取り組みより多くの知識を持っている住宅会社も全国にはありますが、全体で見るとこの取り組みをしている会社はまだまだ少ないと言えます。なので次回以降①~⑤の解説をブログでしていこうと思います。⑥は設備品なので各家庭に合った設備を選ぶということで省略します。

詳しく話を聞きたいという方はこちらから オンライン説明会も行っております

では次回①から説明を行います。