2020.10.07
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パッシブデザインの住宅5

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

パッシブデザインについて5回目の解説を始めます。今回は⑤です。

⑤自然光を取り込む

解消されるストレス:昼なのにいつも暗い

●光あるところ必ず影が出来る

皆さん家に住むなら薄暗くて昼間でも電気をつけないと手元がよく見えない家よりも、電気をつけなくても明るい家が良いですよね。人によっては薄暗い家が良いという方もいるかもしれませんが。

パッシブデザインかどうか、高気密高断熱であるかどうかとは別に家の中は明るく陽が差し込む家の方が住みたいと思うはずです。照明をつけて部屋の中をめちゃくちゃ明るくしても太陽の明るさと電気の明るさには違いがありますし、人間も動物なので自然の光が一番体には良いです。そもそも窓を設けることによって光が入り影が出来るわけなのでうまく光を取り入れて暗い場所が少なくなるように窓の場所を計画しなくてはいけません。

●窓の場所と大きさを考える

部屋を明るくするために窓を大きくすることは間違ってはいません。しかし安定した快適な明るさを確保するためには注意が必要です。その注意ポイントとして1面に大きな窓を設けるよりも2面以上に中くらいの窓を設ける方が快適な明るさになるということです。明かりの入ってくる場所を分散させるので部屋の中を均一的に明るくさせることが出来ます。南面すべての壁を窓にしてしまえば十分すぎるくらいの明かりは入ってきますが、木造住宅で壁1面をすべて窓にすることは構造上に問題があるのでできません。なので窓の大きさは中くらいだとしても1面だけではなく分散させることで明りを取ることが出来ます。


●明かりを奥まで届けるために

次に部屋に入ってきた明かりを奥まで届ける工夫を考えます。家の中で暗くなりやすい部屋や場所には明かりを取り入れた窓からうまく光を導くための工夫が必要です。方法としては吹き抜けや、明り取りの建具を使うことが出来ます。また古臭いと思うかもしれませんが欄間も活用できるポイントとなります。電気のない時代の住宅には自然のものをうまく取り入れるための工夫が多くあるので古臭いと思っても一度検討してみるのもいいかもしれません。


●光を取り入れることのメリット

簡単ではありますが光の取り入れ方を解説しました。うまく光を取り入れることで昼間の電気の使用が減り電気代の節約にもなります。また個人的にではありますが、光が入る家は気持ちが良いと思うので家づくりを考える際には少し考えてみてはいかがですか。

また先ほども書きましたが無理に明かりを取ろうとして面積の大きな窓を取り付けると家の構造的にも弱くなりますし、断熱性の面でも窓の面積が増えると断熱性能は弱くなるのでバランスが大切です。

今回の説明は以上になります。

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