2021.03.10
NE-STの話

鳥取県省エネ住宅のポイント#3 住宅土地選びを考える

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

弊社は鳥取県三朝町に会社があり県中部地域を中心に仕事をしている工務店会社です。

鳥取県で新築住宅を建てる際の参考になるようなことを書いていくシリーズになっています。

第3回目は「土地選びを考える」です。

まず初めに、皆さんは新しく開発・区画された土地を見てきれいだなと思ったり、築年数が新しいアパートやマンションを見てきれいだなと思うことがあると思います。なんでも新しいものは魅力的に見えますし新しいんだから良いものだと思ってしまうかもしれません。

ですがその新しいものにつられてしまうまえにきちんと土地のことを見てほしいと思います。以下の項目について土地のことを少し考えてみてほしいです。

1地盤の強度について

2災害発生時の予測について

3対策としてできること

4まとめ

1地盤の強度について

家を建てる上で一番根幹的な部分で重要なことが地盤の強度です。どんなに納得のいく間取りやデザイン、住宅性能や設備を投資したとしても地盤が弱く最悪建物が傾いてしまっては意味がありません。住宅を考える際はきちんと確認をしておかないといけません。住宅は最悪建ててからでも補修は出来ます。大掛かりになるとお金もかかりますが、地盤がしっかりしていればその土地に住み続けることも出来ますし地震が発生しても耐えうる可能性があります。しかし地盤の強度が弱いと建物が傾く可能性があり最悪建物の倒壊につながります。地盤の強度を保とうとする場合地盤改良をするのですが建物完成後では求める強度も得られません。東日本大震災発生当時、関東地方でも揺れが起き液状化現象が起こった土地の映像もニュースで流れました。そのような危険性がある土地に住まないようにするためにはしっかりと時間をかけて考えて、強度や地下水位を確認してください。

今すぐ契約しないと良い土地が無くなっちゃうなんてこと、この鳥取県で早々起こるはずもないので焦らずにしっかりと考えて決めてください。


2災害発生時の予測について

近年毎年のように発生している豪雨災害。いつ鳥取県内でも起こるか分からないので災害対策としても土地選びは大切です。また地球温暖化による海水温度の上昇で台風も強大になっていると言われています。台風や豪雨が続き河川の増幅や氾濫、土砂災害などが起きた際、そもそもその被害に巻き込まれるような土地に住まない、もしくは災害が起きたとしてもしっかりと避難できる準備をしておくことが大切です。

皆さんは国土交通省のハザードマップポータルサイトというサイトをご存じですか?

ネットの検索で「ハザードマップポータルサイト」とそのまま入力してもらうとトップにサイトが出てきます。このサイトは日本全国の土地のハザードマップが見れるようになっており、水害や土砂災害などの被害予測が確認できます。下の画像1を見てください。こちらがサイトのトップになります。

画像1

この画像の左側重ねるハザードマップで市町村名を入力してもらうと各地の地図が表示されます。ちなみに弊社高野工務店がある三朝町を入力すると画像2の画面になります。

画像2

この画面の左側、赤線で囲った部分に洪水、土砂災害、高潮、などの項目があるのでクリックすると洪水被害のある土地に色が付くようになっています。洪水をクリックしたら画像3のようになります。

画像3

次の3枚の画像は倉吉市、鳥取市、米子市それぞれのハザードマップの洪水予測をしたものになります。

画像4が倉吉市、画像5が鳥取市、画像6が米子市の市役所周辺の洪水発生状況となります。

画像4

画像5

画像6

見て分かる通り3つの市共に河川の廻りが洪水被害にあいやすいということが分かります。どの市も人口の密集地で多くの住宅や会社、お店などがある土地になりますので一度お住まいの地域を確認していただきたいです。

河川の近くは平地が多く昔から栄えやすい場所なので災害に合いやすい土地に人が集まりやすくなる構造になっています。また米子市は中海に面していますが中海周辺よりも河川周囲の被害範囲のほうが大きくなると予測されているのは少し意外でした。

3対策としてできること

水害に合いやすいという書き方をしましたが、住むなと言うわけではありません。なるべく被害のリスクを減らしたい方は被害リスクの低い土地で生活することを考えてみてもいいです。ただ実際世の中そんなに簡単にはいきません。会社の近くに住みたい方や、アパートがこの地域しかない、など様々な理由があります。なので大切なことは被害にあった際の対策や防災を日頃から考えて準備しておくことが大切になります。

停電した際の予備の懐中電灯を用意しておくことや非常食や水を用意しておくことなど、できる対策の準備をしておくことが大切です。

豪雨災害や強烈な台風が来たとしても、被害を最小限に抑えて家で住み続けれる状態にしておくことがこれからは大切になってくると思います。

家の間取りや性能も大切ですが、災害が起きた後、その家で住み続けられるかどうかも重要ですので良く調べて考えてほしいです。

4まとめ

家を建てる際の災害発生予測を調べてその土地に住むかどうかを考える(賃貸住宅も同様)。その後に土地を探して地盤の強度や地下水位の確認をするといいのではないかなと思います。

逆に先に良い土地があって、その土地を契約した後に災害予測などを調べて対策をしていくという考え方でも問題ありません。

重要なことはきちんと調べてお施主様自身がその土地のリスクやメリット(仕事場に近いことやお店が近くて生活に便利など)を把握しておくことです。後から気づいて失敗したことや後悔したことをなるべく少なくして長く快適に生活をしていってほしいと私は考えます。


ハザードマップポータルサイト (gsi.go.jp)

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