2021.02.04
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良い住宅とは何か#2 住宅の構造についての話

Iwa

こんにちは。高野工務店のiwaです。

弊社は鳥取県三朝町に本社があり県中部地域を中心に仕事をしています工務店会社です。

良い住宅とは何か#2ということで今回は構造についてのお話です。

題目は以下になります。

1住宅で構造が一番大切な理由

2土地について(地盤の話)

3住宅について(耐震の話)

4まとめ

1住宅で構造が一番大切な理由

新築住宅や増築、改築など家の工事を行うときに一番重要なのは家の安全性を確保することです。根拠は簡単で、もしもの時に家が壊れず安心して住み続けることが出来る家が大切だからです。

どんなに間取りを拘っても、有名な建築家に家を設計してもらっても、災害で住めなくなったら意味がないからです。

さらにもっと大切なのは地盤です。どんなに頑丈な家を建てても地盤沈下や液状化現象で家が傾いてしまっては意味がありません。

しっかりとした地盤の土地でしっかりとした耐震性能をもった家を建てることが何よりも大切です。そうすることで災害が発生した時に家が守られます。家が守られるとその家に住んでいる家族が守られ、その家に残っている財産も守られます。

特殊な工法を使ったり地震保険に入ることをしなくても安全な土地に安全な家を建てることが出来ればそれが一番いいんじゃないかなと思います。

2土地について(地盤の話)

皆さんの住んでいる土地はどんな土地ですか。高台にある土地や田んぼを埋め立てた土地や実家を建て替えて昔からある土地に建てた方、色々あると思います。その土地が災害に強い土地かどうか、地盤の状態はどうかということを考えてみるのも家の安全性を確認するにはいいかなと思います。

例えば大雨が降った時。近年では爆弾低気圧や強力な台風によってものすごい雨が降っています。毎年日本のどこかでは過去最高記録の降水量の場所がニュースに上がったりします。その時に近くの川から水が氾濫しないか、雨によって土砂崩れが発生しないかを確認する必要があります。その土地が駄目だというわけではなく、住むとしてもどんなリスクがあるかを確認しておく必要はあると思います。

国土交通省のHPでハザードマップポータルサイトというサイトがあるので、そこで洪水や土砂災害が起きやすい土地なのか確認することが出来ます。ハザードマップポータルサイト

3住宅について(耐震の話)

次に住宅についてです。住宅は何といっても地震への対策が必要です。

地震に耐えるために住宅には耐震強度が重要になり耐震の基準として耐震等級というものがあります。聞いたことがある人もいると思いますが、耐震等級は1~3まであり耐震等級1が耐震等級では一番低い基準となっています。次に耐震等級2、耐震等級3と続きます。耐震等級について少し説明します。

耐震等級1:極めて大きな地震(震度6強又は震度7)が発生した時に耐えうる強度

耐震等級2:1の1.25倍の耐震

耐震等級3:1の1.5倍の耐震

ここで注意していただきたいのが耐震等級1が駄目だというわけではなく、もしもの時のために耐震等級3が必須だよねということです。耐震等級1はあくまでも最低基準の耐震性で震度7の地震が発生した時に最低限人の命と財産を守れる強度だということです。

2016年に起きた熊本地震では震度7の地震が2回発生しました。耐震等級1の住宅の多くは2回の震度7で倒壊しましたが、耐震等級3の住宅は2回の震度7にも耐えたというデータが挙がっています。詳しくはリンクに貼ってあるYouTube動画を見てください。

大きな地震がそんなに頻発するわけでもないしそこまで心配する必要もないと思っている人もいるかもしれません。ですが、その万が一をケチってしまっては万が一に備えることは出来ないです。地震保険もありますが、同じお金を書けるなら耐震等級3にするためにお金をかけた方が長期的に見てもいいかなと思います。

また免振や制震などよりもまず家の耐震強度を高めることが大切です。断熱気密と同じように特殊な装置や高価な装置を取り入れるよりもまず建物としての機能を高めるということが最優先になります。

4まとめ

家を建てる前に土地の安全性や危険性を確認すること。その土地の地盤状態はどうなのか確認をしてください。

そのうえで耐震等級3にした家を建てることが重要です。高価な設備を取り入れても家が駄目になって住めなくなったら意味がありません。またこだわった間取りや有名な建築家が設計をした住宅でも地盤が弱い土地だったり災害が起きた時に被害を受けやすい土地では被害を受けやすくなってしまいます。その点を理解した上で新築計画をしていくことをお勧めします。

一応現在住んでいる土地の避難先や避難ルートも1度で良いので確認しておくことが大切です。


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